図録 シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才
買取上限価格 600円
定価 | |
---|---|
著者 | |
出版社 | |
出版年月 | 2017年 |
ISBNコード |
※買取上限価格は、価格の目安としてご参照ください。
実際の査定では商品の状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
この商品について
テオドール・シャセリオー(1819年9月20日 – 1856年10月8日)は、フランスの画家。ロマン主義に属する。自画像、歴史画、宗教画、寓意的な壁画、それにアルジェリア旅行にインスパイアされたオリエンタリズム溢れる作品が有名である。
シャセリオーの初期の円熟味を示す主な作品を挙げると、『海から上がるヴィーナス』(1838年)、『スザンナと長老たち』(1839年)、『アクテオンに驚くディアナ』(1840年)、『ネレイスに岩に鎖で縛られるアンドロメダ』(1840年)、『エステルの化粧』(1841年)などで、どの作品にもシャセリオーが理想とする女性の裸像を見ることができる。同じ時代に描かれた宗教画では、『オリーブ山のキリスト』(1840年。同じテーマで1844年にも描いた)、『キリスト降架』(1842年)があるが、批評家には賛否両論だった。ちなみに、擁護した批評家の中にはテオフィル・ゴーティエがいた。また、パリのサン・メリ教会からの依頼で、エジプトのマリアの一生を描いた壁画を描いた。
この頃から肖像画も描き出した。『ドミニコ会ドミニク・ラコルデール神父の肖像』(1840年)、 それにシャセリオーの姉妹アデルとアリーヌを描いた『二人姉妹』(1843年)などがある。
病気を患った後、サン・ロックならびにサン・フィリップ・デュ・ルール教会の装飾壁画を手掛けるが、病気が悪化して、1856年10月8日にパリで死去した。37歳没。
シャセリオーの作品はピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、ギュスターヴ・モローの作風に強い影響を与えた。さらに、シャヴァンヌらの作品を通じて、ポール・ゴーギャン、アンリ・マティスの作品にも反映されていると言われている。