図録 松方コレクション展
買取上限価格 800円
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出版年月 | 2019年 |
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この商品について
松方コレクションとは
日本の実業家であった松方幸次郎が大正初期から昭和初期(1910年代から1920年代)にかけて築いた美術品コレクション。浮世絵が約8,000点、西洋美術が約3,000点で総数は1万点を超えていた。現在、浮世絵コレクションは東京国立博物館に所蔵されている。西洋美術コレクションの一部は国立西洋美術館に所蔵されている。
松方本人や関係者がコレクションについてまとまった著作・記録をまとめることもないまま、松方が経営していた事業の破綻で、コレクションのうち西洋美術については多くを手放すこととなった。保管場所も日欧に分かれ、コレクション全体が一堂に集められたこともない。このため「幻のコレクション」とも呼ばれてきた。
国立西洋美術館はコレクションの調査や買戻しを現在まで続けている。特に近年は各国の美術館や画商が保有する作品リストと過去のアーカイブがインターネットで閲覧・入手できるようになり、散逸・現存作品の所在確認が大きく進んだ。
2016年9月には松方コレクション953点分の作品リスト(絵画255点、版画554点、彫刻17点等)がロンドンで見つかったことが公表された。リストは、松方と取引のあったロンドンの画商が遺したもので、2010年、テート美術館に寄贈された文書に含まれていた。
またコレクションの一部(348点)を1920年代半ば頃に撮影したとみられるガラス乾板が、フランス文化省建築・文化財メディアテーク写真部門で見つかった。現在では所在不明の作品や大きく破損した絵画も含まれている。